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[第2回] ホーチミンのオフィス選定について(後編)
2014年8月25日
ホーチミンのオフィス選定について
(前編は、ホーチミンのオフィス選定における、立地、?数、時間外・土日利用について、空調設備についてご説明しました。)
5)バイク駐輪場について
現在、ベトナム人の通勤手段の大半はバイクとなります。その為、自社のベトナム人スタッフ数を想定の上、オフィスビルに人数分のバイク駐輪場が確保されているか、確保されていなければ近隣にあるか否かなどの確認が必要になります。
オフィスビルのグレードによって利用料も差がある為、月額利用料の確認を行うことと、オフィスビルへの来客者としてベトナム人が想定される場合には、来客スペースの場所、利用料も併せて確認を行いましょう。
6)内装工事の費用負担について
オフィスビルの空部屋は、前テナントが什器を撤去した状態での内見が大半です。一部では什器が譲渡可能で、残置した状態で募集しているケースもございます。
その中で重要なのは、どのような状態で引渡しを受けるかということです。壁、床、天井等が前テナントの仕様のままであれば、原状回復は貸主負担で行うのか。また新築のオフィスビルで多いのですが、間仕切りが必要な場合に、その間仕切りやドアの設置についての費用負担はどちらが行うのか等です。
内装費用についてもオフィス選定の上で重要な稟議事項の1つかと思いますので、候補物件であれば、引渡しの条件について詳細の確認をする必要があります。
7)貸主、不動産管理会社の属性について
外観(ハード面)がどんなに素晴らしくても、入居後(入居前もですが)のトラブルというのは必ず起きることが想定されます。
その為、既存入居企業へトラブル対応履歴の確認というのも行った方が無難です。グレードAと評価されているオフィスビルであっても管理会社の対応がお粗末(特にローカル企業の管理だと多い)で、入居後に不満を抱えられている日系企業様も少なくありません。
事業に集中できる環境であることが最重要かと思いますので、貸主側関係者と対面し、入居後の対応等に懸念が残るようであれば、例え条件等が合致していたとしても、選択しないという判断も時には必要かもしれません。