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[第3回] ホーチミンの住居(サービスアパートメント・コンドミニアム)選定について(前編)
2014年9月10日
第3回目はホーチミンでの駐在員の住まいについて、どのような選択肢があるかを数回に分けて記載させて頂きます。弊社ではホーチミンの賃貸住居物件について大きく3つのパターンに区分しています。
- 法人が貸主で、建物の運営管理も行うサービスアパートメント
- 個人が貸主で、法人が建物の運営管理をするコンドミニアム
(分譲マンション賃貸タイプ) - 個人が貸主で、個人が建物の運営管理をするアパートメント(部屋貸しタイプを含む)
各特長については下記の通りになります。
サービスアパートメント
全10部屋程のミニホテルに近い小規模のサービスアパートメントから、300部屋超を供給する大規模のサービスアパートメントまで価格帯による幅があります。
上級のサービスアパートメントになれば、ジム・プール・遊戯スペースなどの共有設備が完備されており、セキュリティーについてもレセプション、24時間警備員が配置されているなど充分な体制を整えています。
日本人駐在員に有名なところで具体例を挙げると、サイゴンスカイガーデン(Saigon Sky Garden)やサマーセット(Somerset)などになります。短期契約が行えることも大きな特徴で、短期契約で実際のサービス状況を確認した後に長期契約に切り替えるということも可能です。
(写真 左: Saigon Sky Garden、 写真 右: Somerset Ho Chi Minh)
コンドミニアム(分譲マンション賃貸タイプ)
コンドミニアム(分譲マンション)を投資目的で購入したベトナム人やベトナム法人が賃貸物件として賃借人を募集しているタイプになります。中には賃貸事業を目的とした法人や個人によるサブリース(転貸)がされているケースもあります。
分譲マンションも富裕層向けの上級のものから中間層向けの中級のものなどランクが分かれていますが、上級のものであれば、上級のサービスアパートメントと同様にジム・プール・遊戯スペースなどの共有設備が完備されており、セキュリティーもレセプション、オートロック、24時間管理体制など備わっており、かつ賃料単価としてはサービスアパートメントよりも割安になります。但し、室内の付帯設備については各部屋を所有する個人・法人の趣味や嗜好で異なる為、注意が必要です。また、現在の慣習として1ヶ年契約(長期契約)を行わなければならないことが多く、契約期間についても注意して頂く必要があります。
日本人駐在員に有名なところで具体例を挙げると、サイゴンパール(Saigon Pearl)やマナー(The Manor)などになります。
(写真 左: Saigon Pearl、 写真 右: The Manor)
アパートメント(部屋貸しタイプを含む)
アパートメントは一般的には全10部屋程度かそれ以下の小規模なタイプが大半を占めます。賃料単価が最も割安なので、住居コストを掛けられない法人や駐在員の方に選ばれています。
室内の付帯設備(キッチンの有無やバスタブの有無など)は各物件によって異なります。またサービス内容としては、サービスアパートメントに近く、室内清掃や洗濯、ベッドメイキングが入るケースが大半です。但し、お世辞にもサービス内容の質が高いとは言えない為、賃料相応のサービスであることを理解して頂いた上で利用して頂く必要があります。また中には門限があるケースもある為、その点も注意が必要です。
サービスアパートメントと同様に短期契約が行える為、サービス状況や周囲を確認された上で、長期契約に切り替えることも可能です。
次回は賃料や契約時に注意する事項について記載させて頂きます。