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[第4回] ホーチミンの住居(サービスアパートメント・コンドミニアム)選定について(中編)
2014年10月3日
第4回目は、前回(3回目)に引き続きホーチミンでの駐在員の住まいについて、どのような選択肢があるかを記載させて頂きます。弊社ではホーチミンの賃貸住居物件について大きく3つのパターンに区分しています。各詳細については、前回のコラムをご覧ください。今回はもう少し突っ込んで、賃料について記載します。
- 法人が貸主で、建物の運営管理も行うサービスアパートメント
- 個人が貸主で、法人が建物の運営管理をするコンドミニアム
(分譲マンション賃貸タイプ) - 個人が貸主で、個人が建物の運営管理をするアパートメント(部屋貸しタイプを含む)
サービスアパートメント
上級のサービスアパートメントから小規模のサービスアパートメントまで、賃料に幅はありますが、1区・3区の市内界隈で単身用であれば、40?60?程のスペースで大凡800?3,000USD程度のイメージになります。
上級になれば、共有設備が充実しており、小規模なものだと、特段共有設備はつかないということになります。各種サービスについては質の違いは当然ありますが、内容についてはほぼ違いはありません。
(写真: Saigon Sky Garden)
(写真: Somerset)
公共料金費は賃料に含まれ(但し、電気代は上限制限や実費負担とされているケースも多いです)、ルームクリーニングが入り、室内に洗濯機がない場合には、ランドリーサービスも入ります(有償の場合も有ります)。
外国企業(日本企業)との法人契約を行い、海外送金(USD送金)を行う事ができるケースも大半で、海外駐在が初めての企業、駐在員にとっては比較的安心できるタイプになります。
コンドミニアム(分譲マンション賃貸タイプ)
コンドミニアム(分譲マンション)も富裕層向けの上級のものから中間層向けの中級のもので賃料にも幅があります。駐在員にとって知名度の高い、Binh Thanh区のサイゴンパール(Saigon Pearl)、マナー(The Manor)、シティーガーデン(City Garden)などを例にとって記載すると、単身用40?70?程度で、大凡600?1,000USD程度というところで、2LDKのタイプ90?100?程度で、1,100?1,500USD程度となります。但し、上記金額は賃料になり、コンドミニアムは通常、管理費、公共料金費(電気代、水道代、インターネット代、ガス代等)が費用として別途掛かってきます。
(写真 左: Saigon Pearl、 写真 右: The Manor)
(写真: City Garden)
交渉によって賃料を調整し貸主負担とすることも可能なため、賃料にどこまで含まれているかはきちんと確認する必要があります。公共料金費が借主負担の場合は、通常請求書の到着を確認して、支払手続きを行わなければならない為、海外駐在が初めての方にとってはストレスが掛かる可能性もあります。
但し、賃料水準でいうとサービスアパートメントよりも割安になる為、1ヶ年の契約期間が問題なく、なるべく賃料コストを抑えかつセキュリティー等に拘りたいという企業、駐在員の方にとって最もお勧めできるタイプになります。
アパートメント(部屋貸しタイプを含む)
アパートメントで日系駐在員にとって代表的なものは、Le Thanh Ton(レタントン)通りの路地に入る物件群と、18A/B Nguyen Thi Minh Khai(グエンティンミィンカイ)の物件群です。所謂、部屋貸しと呼ばれるタイプが多く、貸主が同居しているケースもあります。
(写真 左: Le Thanh Ton通り路地の物件、 写真 右: Nguyen Thi Minh Khai通りの物件)
単身用が大半を占め、大凡15?30?程度で、200?600USD程度というところです。サービス内容は質が当然異なりますが、サービスアパートメントと大きな違いはない為、海外駐在が初めての駐在員にとっても比較的安心して入居が出来ますが、サービスの質の問題でストレスが掛かる可能性もあります。特に貸主が同居しているケースだと門限が設定されている場合も有り、夜遊びの時間帯も気にしなければならないということもありますのでご注意を!!
次回は契約時の注意事項について記載させて頂きます。