不動産・アパート・レンタルオフィス　N-ASSET　VIETNAM（後編）

N-ASSET VIETNAMは2011年9月に独資100％で会社設立後、約2年半（2014年3月現在）で、200社超の日系企業、日系駐在員へホーチミンのオフィス、住居、店舗用地、工業団地等の主に賃貸不動産の斡旋を行っている。成約まではもちろんのこと、成約後もきめ細やかなアフターサポートを継続して行っており、顧客から高い評価を得ており、既存顧客から新規顧客を紹介頂くケースが多く、紹介による反響が大半を占めている。
常にN-ASSET VIETNAMは、信頼度と安心度の高い情報提供及び日本品質のサービスクォリティーを心掛けており、ベトナム全土の不動産会社の中で信頼度・安心度No.1の不動産会社としての地位の確立を目指している。

駐在員の住居については如何でしょうか。

はい。次に駐在住居についてのご注意事項について具体的にご紹介致します。弊社ではベトナムの賃貸住居の物件について3つのパターンで区別しております。（各不動産会社によって定義は異なりますのでご注意下さい。）

1. 法人が貸主で、法人が建物の運営管理を一括して行っているサービスアパートメント
2. 個人が貸主で、法人が建物の運営管理をするコンドミニアム（分譲マンション賃貸タイプ）
3. 個人が貸主で、個人が建物の運営管理をするアパートメント（貸し部屋タイプを含む）

上記の様に複数のタイプに区別され、各種契約条件や付帯されるサービス等も異なります。借主側からみると、賃料は安いに越したことはないかと思いますが、駐在員の方の前提条件の中で、選択できる物件、選択できない物件がございますので、ご注意が必要です。

まず、物件選定の上で、必要となる情報は下記になります。下記が確定していないと、ミスマッチを起こしてしまう可能性があり、後々トラブルに発展する可能性があります。

【契約名義】

法人契約か個人契約か、法人であれば外国法人（日本本社）か現地法人か

【駐在期間、契約期間】
駐在期間は少なくとも1ヶ年を超えるか、それとも1ヶ年以内で帰任の可能性もあるか

まず重要なのが「契約名義」となります。当地では現地法人の経費精算の際に必要なVATインボイス（Red Invoice）という日本でいう領収証が必要となります。現地法人での法人契約を想定されているのであれば、このVATインボイスが発行できる貸主との賃貸借契約が必要になります。2や3のタイプでは、貸主が発行を拒否するケースもあり、注意が必要です。逆に外国法人（日本本社）での法人契約となると、貸主側で外貨受取が出来る銀行口座を用意して頂く必要があります。こちらも2や3のタイプでは口座を保有されていない方や初めての外貨受取を行うケースだと時間が掛かるケースがあります。

次に重要なのが「駐在期間」になります。当地の慣習ですが、1や3の物件では、最低契約期間が数日から数か月に設定されており、所謂短期利用（出張者の利用）が可能ですが、2の物件では契約期間が1ヶ年と定められていることが大半で、途中解約はオフィスと同様に違約として保証金が没収となります。その為、1ヶ年契約が可能であれば1?3全てのタイプの住居選定が可能ですが、1ヶ年いるかどうかわからないということですと、原則は1か3の選択となってしまいます。

1のタイプですと、グレードの違いはありますが、プールやジムなどが共有スペースに確保されており、公共料金無償やクリーニング等のサービスが付くことが一般的です。但し、比較的に賃料単価が最も高いのもこのタイプになります。

2のタイプですと、日本の賃貸マンションに近く、各種公共料金は自己負担となります。但し、分譲マンション内の共有施設（プール、ジムなど）は有償・無償の違いはありますが、利用可能となっています。

3のタイプですと、こちらも貸主によって違いはありますが、比較的に1・2よりも賃料単価を抑えることができ、公共料金無償やクリーニング等のサービスが付くことも多いです。但し、セキュリティー等の面では懸念が残るケースも多く、実際に現地をみて契約を行うことをお勧め致します。

※家族と一緒にベトナム赴任しても安心して住める物件を豊富に扱っているのも特徴だ。

（写真　左： Riverside Residence（7区）、右： Waterfront（7区））

（写真　左： Saigon Pearl（Binh Thanh区）、右： The Manor（Binh Thanh区））

最後に御社の今後の事業展開についてお聞かせ下さい。

ベトナム全土の不動産会社の中で信頼度・安心度No.1の不動産会社としての地位の確立を目指しております。現在、不動産仲介の分野では当社顧客は日系企業、日本人が大半を占めていますが、早く他の外国人、ベトナム人をターゲットにしたいと思っていますし、他の東南アジアへの店舗展開も加速させたいと考えています。

日系企業だけでなく外国企業も既に大手は参入し、競合他社も多い業界ですが、日系企業の特徴であるきめ細かなサービスクォリティー、情報の正確さ、各種対応のスピード等を武器に差別化を図っていきたいと思います。

2014年4月からはパートナー企業と共に、ベトナム人に向けた建売事業も開始致しますし、今後は不動産売買の分野でも規制緩和の動きもあり、不動産仲介・レンタルオフィス以外にもその他の分野での不動産サービスを提供していく予定です。

ベトナムと日本の架け橋として、少しでも双方の発展に貢献し、エヌアセットグループとして社会意義のある不動産サービスを手掛け、日本人だけでなく多くの方に指名され続ける企業であり続けたいと思っています。

更なるサービスの拡充、ベトナム国外へのサービスの拡大と、御社の今後の展開に目が離せませんね。本日はありがとうございました。