ベトナムへの赴任引越し
1.荷物の選別と輸送
ベトナムで日本人が居住するアパート、サービスアパートには基本的な家具・家電が備わっていることが多く、沢山のものを送る必要はありません。もちろん一切備え付けられていない、または一部しかない物件もありますので事前に確認しましょう。
引越しサービスと不動産仲介サービスを営んでいる企業もありますので、引越しと不動産をセットで依頼すると連絡先窓口が一つとなり、入居からお荷物配達までスムーズに行き大変便利です。
手荷物で持っていくもの
ベトナム到着後、すぐに必要な衣類や業務で使うもの、貴金属などの貴重品、重要書類や振動に弱いPCなどの精密機械は手荷物として持って行くことをお勧めします。
航空便で送るもの
所要日数 約7?10日間
到着後、早い段階で必要になるもの(衣類、家庭用医薬品、お子様の学用品等)が適しています。航空便は荷扱いが乱暴であることが多いため、壊れやすいものは必要最低限にしましょう。
航空便は重量で料金が決まります。重量の計算方法が2種類あり、単純に“実際の重さ”だけではありません。箱の三辺(縦、横、高さ)のセンチメートルをかけ、6000で割ります。
例えば、縦50cm、横40cm、高さ30cmのダンボールであった場合、50×40×30=60,000となり、60,000÷6,000=10となります。これが「容積重量」と呼ばれるものです。
一方、お荷物をダンボールに入れ、ダンボールごと秤で量った重量が「実重量」と呼ばれ、これらどちらか大きいほうが採用されます。
つまり、軽くてかさ張る羽毛布団を航空便で送るのは不向きということになります。航空便は重量という点からいうと「容積重量」と「実重量」が近いほどお得で、上手なお荷物の送り方ということになります。
船便で送るもの
所要日数 約1ヶ月
すぐに必要ではないが近々必要になるものや、家具などの大きなもの、書籍など重たいものが適しています。
コンテナ内で他の荷物と混載して輸送する場合は別途木箱などに入れることになります(紛失防止や乱暴な荷扱いを避けるため、また作業の効率化がその理由です)。様々な形状のダンボールを更に箱に収納するので必ずデッドスペースが生じ、最終容積は個々のダンボールの容積の合計から20?30%増えるとお考え下さい。
その他
ベトナムは常夏と思われがちですが、ハノイでは四季があり冬場には最低気温が10度程度まで冷え込むこともあるので、冬物衣料
も持参したほうが良いでしょう。ホーチミンでもデパートやオフィスビル、ホテル等ではエアコンが強い場合もありますので長袖のシャツやジャケット、カーディガン等を持参すると重宝します。
上記したとおり、ベトナムのアパートでは家具・家電が予め備わっている場合がほとんどのため、使用しない箪笥やテレビなどの大型家電は日本のトランクルームに保管するのも一つの選択肢です。この場合は防塵・防カビ対策を怠らないよう、シッカリ業者に依頼してください。数年後日本に帰任したときに使い物にならなくなってしまった、ということになりかねません