住宅の種類

外国人が分譲マンションを自己使用目的で購入することは認められましたが、必ずしもまだ一般化していません。そのため多くの外国人は賃貸物件に住むことになります。外国人が住む物件は、大きく分けて次のとおりになります。

• 高級サービスアパートメント
• ローカルアパートメント（サブリース物件）
• コンドミニアム（サブリース物件）
• 一戸建て
• 部屋貸し（ルームレント）

サービスアパートメント

サービスアパートには、それぞれのタイプ（格）があります。プール、ジム、遊戯スペースなどが完備している高級タイプから、プール、ジムはないが、高級感のある部屋を提供する準高級タイプなどがあります。それらはともにレセプションがあり、24時間体制の警備員が配備されています。また設備の故障などの際には、連絡すると技術者を派遣してくれます。それぞれの部屋にはキッチンが常設され、家具、電化製品も完備されています。サービスアパートによっては短期の滞在も可能です。

ローカルアパートメント

中心部以外で住居を探される場合や、工業団地への通勤に都合のよい地域での住まい探しの場合は、ローカルアパートで選ぶことが多くなります。高級サービスアパートメントほどのサービスはありませんが、家具、電化製品も完備されています。ベトナム人の個人オーナーが所有しているケースが多いので、その方との家賃、条件交渉が必要になります。

コンドミニアム

仕組みはローカルアパートと同様に、ベトナム人の個人オーナーが所有している分譲のコンドミニアムをサブリースしてもらうものです。そのため、オーナーとの家賃、条件交渉が必要になります。部屋の内装、家具、電化製品もそれぞれのオーナーの趣味、嗜好で異なっています。ローカルアパートとの違いは、運営会社が大企業のため、プール、ジム、ショッピングなどが完備されていることです。高級サービスアパートより割安のため、最近は入居される外国人が増えています。

一戸建て

一軒屋から、西洋風のヴィラのタイプまでいろいろあり、部屋数、家賃相場も幅広くなっています。特にセキュリティー対策は、サービスアパート、コンドミニアムとは違い、その程度が重要なポイントになります。日本企業では、一軒屋を集合単身社宅のような利用をしている会社もあります。また、商業価値の高い一軒屋は、レストランや店舗として活用される場合もあります。

貸し部屋（ルームレント）

オーナーが所有する一軒屋の部屋貸しです。多くの場合に、掃除、洗濯、ベッドメイキングのサービスが無料になっています。地域により賃料相場が違いますし、キッチンがあるなしなど設備が相違している傾向があります。また、地域により、電気料金、インターネット代などは賃料に含まれている場合と含まれない場合があります。賃料は低価格であり、デポジットも1ヶ月分、または不要な場合もあり余分な費用はかかりません。家具、電化製品も最低限は確保されています。もし必要なものがあれば、交渉によってオーナーが無料で用意してくれることもあります。このタイプは、低い階に住むか、高い階に住むかで生活環境が変わります。高い階は、比較的日当たりがよい部屋が多いのですが、荷物の運搬が大変なことがあります。逆に低い階ではその反対になります。夜間の出入りについては、一軒屋の鍵と部屋の鍵をそれぞれ渡されますので門限時間は気にしなくてもいいのですが、なかには門限が決まっている物件もあります。